
脳血管障害とは、血管が破れたり、詰まったりするなど、脳に栄養や酸素を供給するための 頭蓋内の血流がうまく循環されなくなることで、脳の機能に障害が起こります。 突然発作が起こり、半身麻痺や言語障害などの後遺症が残りやすい病気でもあり、 そのように急激に発症したものは脳卒中と呼ばれます。
大きな発作は死に結びつくことも多いため、危険因子を遠ざけ予防を行いましょう。
代表的な脳血管障害
出血性脳血管障害
頭蓋内で起こる出血のことで、一般的に脳出血または脳溢血と呼ばれます。 代表的な出血性脳血管障害としては下記のようなものがあります。
- 脳内出血
- 脳内に出血する疾患で、単に脳出血とも呼ばれます。 高血圧や動脈硬化が起こる50~70歳代に多いとされる高血圧性脳内出血と、 それ以外の要因でなる非高血圧性脳内出血に分類されます。
- クモ膜下出血
- 脳をおおう、クモ膜下腔で出血する症状で、脳動脈瘤(脳動脈に出来たこぶ状のふくらみ)が 破裂し起こるケースが多い。
虚血性脳血管障害
脳に栄養や酸素を供給する脳動脈が詰まる、もしくは狭まることで脳組織が壊死、 またはそれに近い状態になる障害です。 代表的な虚血性脳血管障害としては下記のようなものがあります。
- 脳血栓
- 脳動脈で動脈硬化が起き、血管が徐々に細くなっていき詰まることで起こる脳梗塞です。徐々に病気が進行します。
- 脳梗塞
- 脳以外の心臓や首の動脈で出来た血の塊(血栓)が脳に流れてきて詰まることで起こる脳梗塞です。突然症状が起こる場合が多い病気です。
脳血管障害のサイン・症状
- 出血性脳血管障害
- ひどい頭痛、吐き気、嘔吐、筋力低下、麻痺、しびれ、失語、視力障害、錯乱、めまいなど
- 虚血性脳血管障害
- 手足に力が入らない、しびれ、めまい、ろれつが回らない、言葉が出ない、二重に見える、吐き気など
脳血管障害の後遺症の代表例
- 運動障害
- 半身麻痺、バランスの障害、歩行障害
- 言語障害
- ろれつが回らなくなる
- 視野障害
- 両目とも片側の視野が見えなくなる
- 精神障害
- 自発性低下、うつ状態
- 高次脳機能障害
- 失語症、失行症(意図的な運動ができなくなる)、失認症(左側空間の認識ができなくなるなど)、認知症
脳血管障害の予防のために
大量飲酒をやめる
飲酒は適度に抑えた方がリスクを軽減できます。 一般的に、飲酒は1日に日本酒1合程度までにすると良いとされています。
なお、日本酒1合は、ビールであれば大瓶1本、ウイスキーダブルでは1杯、 グラスワインでは2杯程度が大まかな目安となります。
禁煙する
1日平均40本のたばこを吸う人は、吸わない人に比べて4倍も脳血管障害で死亡する確率が高いと言われています。
適度な運動を行う
運動が不足すると、食事でとったエネルギーを消費しきれず、肥満につながるばかりか、 糖尿病や高脂血症、高血圧も引き起こします。
肥満は脳血管障害の危険因子である高血圧や糖尿病、心臓への負担の原因になるため、 間接的に脳血管障害の危険因子となります。
ストレス
高血圧の予防は脳血管障害を防ぐためにも重要です。 ストレスや、急激な温度差を防ぐなど日頃から意識するとよいでしょう。
食事をコントロールする
栄養バランスに気をつける、不飽和脂肪酸(おもに植物性脂肪や魚の脂)を多めに摂取する、 ビタミンやミネラル、食物繊維もしっかりとる、コレステロールや糖質を摂りすぎない、 など健康的な食事を行うようにしましょう。
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